「2人でつくるマリッジリング」シリーズ。
どんな流れで制作が進んで行くのか簡単に紹介するシリーズの最終である③仕上げ編です。
（①打ち合わせ編、②制作体験編はリンクから）
職人さんの手によって打ち合わせたデザイン通りの形の指輪が完成した後、仕上げ作業として残っているのは「磨き作業」と「刻印」。
まずは「磨き作業」について詳しくみていきたいと思います。形は同じでも表面の磨きかたによって見た目の印象が大きく変わるのでとても大事な作業になります。
基本的には、
①鏡面仕上げ
②アンティーク風仕上げ
③マット仕上げ（ツヤ消し）
の種類からお選びいただけます。
①鏡面仕上げは、定番の金属らしく美しく輝く磨き仕上げの方法です。バフと研磨剤を使って、丁寧に磨き上げます。キラリと輝く存在感を大切にしたい方におすすめです。
②アンティーク風
仕上げは、職人の手作業で表面に細かい傷をつけていくことで上品でマットな輝きに仕上げます。線を入れる方向によっても印象が変わります。
③マット仕上げ（ツヤ消し）は、ガーネットの原石やガラスの粉を吹き付けて細かな傷をつけ曇らせていきます。
こうして仕上げ作業が完了したらついに指輪が完成！と思いきや、2人だけのストーリーがこもった世界で唯一の指輪になるための「刻印」の作業が待っています。
結婚されるお２人のイニシャルやメッセージなどを指輪の内側に入れられる方が多いです。
刻印の方法も種類があり、工房正司では
①刻印機を使った刻印
②レーザーを使った刻印
③職人の手作業による刻印
の３パターンから選ぶことができます。
ここでは、①の刻印機を使った刻印をご紹介します。
指輪専用の刻印機をみたことがある方は少ないのではないでしょうか。アナログ感のある佇まいがたまらない刻印機です。
刻印機の上部に指輪をセットして、
機械下部の円盤のアルファベット文字をなぞっていきます。すると、なぞった文字が上部にセットされた指輪の内側に掘られていきます。ちょっと不思議。
この刻印機では、円盤にあらかじめ用意されている英数字しか刻印できないのですが、当工房ではこのタイプの刻印は無料でサービスさせていただきます。
②レーザーを使った刻印は、たくさんのバリエーションの文字や記号に対応しています。繊細な模様にも対応しているので一番メジャーな刻印の方法です。
さらにこだわって、工房正司では③職人の手作業による刻印も可能です。刻印機やレーザーでは出せない滑らかな彫り跡は、美しく輝きます。
外からは見えない部分だからこそ、ぜひ２人だけのこだわりを詰め込んでくださいね。
これで晴れてマリッジリングの完成です。
マリッジリング制作の流れを「素材選び」「制作・加工」「仕上げ」の３ステップでお届けしました。
マリッジリングは、一生に一度の、ふたりの大切で大きな買い物で、これからいつも肌身離さず身につけるもの。せっかくなのでただリングを買うだけじゃなくて、つくっていく過程に関わったり、こだわりを込めたりすることで、楽しい思い出ごと身につけることができます。ぜひその楽しさを感じていただけたら嬉しいです。
